糸つむぎを学ぶ福祉施設の利用者

 【小山・下野】国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産「結城紬(つむぎ)」の糸つむぎ従事者を増やそうと、県産業技術センター紬織物技術支援センター(小山市福良)は小山、下野両市内の福祉施設計4カ所で「糸つむぎ講習会」を初めて開催している。後継者の育成を図るとともに、技術を身に付けた施設利用者の工賃増が狙い。センターは「1人でも2人でも糸つむぎの担い手を養成したい。また施設内で今後、授産事業の一つとして定着してもらえれば」と期待している。

 本県や茨城県、産地組合、商工団体など計13団体で構成する本場結城紬振興協議会が2016年度に策定した「本場結城紬振興計画」によると、糸取り者の高齢化や後継者不足で良質な手つむぎ糸不足が喫緊の課題として挙げられている。

 センターは県の地方創生推進交付金事業として、結城紬の産地である小山市内の3カ所、下野市内の1カ所の各福祉施設で、9月から講習会を開催。伝統工芸士やセンター職員らが講師となり、施設の職員や利用者を対象にそれぞれの施設で来年1月までに計6回の講習を行う。