骨髄移植や骨髄提供の体験を語る吉川さん(右)と木下さん=16日午後、小山市駅東通り2丁目

 世界骨髄バンクドナーデーの16日、「骨髄バンク推進全国大会2017in栃木」(日本骨髄バンク主催)が小山市の白鴎大で開かれた。骨髄移植の経験がある壬生町南犬飼中教諭の吉川隆士(よしかわたかし)さん(31)と、骨髄提供の経験がある俳優木下(きのした)ほうかさん(53)がそれぞれ講演した。異なる立場で貴重な体験をした2人は「骨髄バンクに関心を持ち、登録してほしい」と声をそろえて呼び掛けた。

 同大会が本県で開かれるのは初めて。約400人が集まり、同バンクの斎藤英彦(さいとうひでひこ)理事長や骨髄・さい帯血バンク議員連盟事務局長の上野通子(うえのみちこ)参院議員、大久保寿夫(おおくぼとしお)小山市長らが出席した。

 吉川さんは「この救われた命を自分のためだけに使わず、誰かのために何かをしたいと考えた」と、教師を志した理由を説明。教え子らに向けては「当たり前の毎日が幸せだと伝えたい。悩みや不安を抱えていても、自分を支えてくれる人がいることを忘れないで」と訴えた。

 木下さんは、骨髄採取の際に痛みが無かったことを強調。骨髄が移植された患者から感謝の手紙をもらい「自分が行ったことに意義があったと実感できた」と、当時を振り返った。一方、適合者が見つからずに亡くなってしまう患者がいる現状を憂い「まずは骨髄バンクに登録してほしい」と聴衆に呼び掛けた。