見頃を迎えたオキナグサ=13日午後、塩谷町大久保

 塩谷町大久保の鬼怒川河川敷で絶滅危惧種「オキナグサ」が見頃を迎えている。3月下旬、群生地が2度にわたって荒らされる被害もあったが、約10センチの株がいくつものかれんな花を咲かせている。13日には東京都内からバスツアーで観光客が訪れ、地元住民から説明を受けるなどして観賞した。

 オキナグサは県のレッドデータブックで「絶滅の危機にひんしている生物」の絶滅危惧Ⅰ類(Aランク)に分類される。地面に垂れるように咲く紫色の花は4月いっぱい見ることができ、花が落ちた後は果実が白い綿毛のようになる。

 ツアーで訪れた観光客は27人。足元に点在するオキナグサを踏まないよう注意しながら、写真に収めていた。夫婦で参加した東京都世田谷区等々力、有野研一(ありのけんいち)さん(76)は「遠慮がちに咲く姿が風情。見ることができて感激」と笑顔を見せた。

 保全活動を行う地元在住の和気忠永(わきちゅうえい)さん(73)は「今年は生育が良くないが、自生する姿を多くの人に見てもらいたい。盗掘被害もあったが、残った株を大切にしたい」と話していた。