ウルシの樹液を採取する秋田さん親子=14日午前、那珂川町大那地

 那珂川町でウルシの木から樹液の採取が始まった。

 樹液は漆工芸品や文化財修復などに使われるが、国産は全国的にも少ない。同町で作業を行うのは、県内唯一の漆掻(か)き職人の秋田稔(あきたみのる)さん(72)。14日は長男の和則(かずのり)さん(47)と共にへらや掻きがまを使い、約180本のウルシの木から約1キロの樹液を採取した。

 秋田さんは明治時代から続く漆掻き職人の四代目。町内外の八溝地域で生育する約700本のウルシの木から、国内の年間生産量の1割に当たる120キロ以上の樹液を採取する。