集会所として活用される空き家の前で、石井准教授の説明を聞く地域住民ら

 【宇都宮】金融機関や不動産業界、市などが空き家対策に取り組む組織「宇都宮空き家・空き地対策官民連携会議」(通称・宇都宮空き家会議)の初の活用事例として、鶴田町の三の沢北自治会が空き家を活用し、会議や災害時の避難所として利用できる集会所を開設した。開所式が17日に開かれ、和智朗(わちあきら)自治会長(82)は「みんなが集まれる場所が欲しいという念願がかなった。大いに利用したい」と喜んでいる。

 三の沢北自治会は、連携会議が進める空き家対策事業のモデル地区の一つに指定されている。昨年11月には地域住民らが意見交換し、空き家や空き地を活用した居場所づくりなどをテーマに活用案を考えた。

 同自治会には集会所がなく、会議などの自治会活動は西市民活動センターや住民の自宅で行っていた。そのため、地域住民の居場所づくりの要望はこれまでも多かった。

 今回活用された空き家は軽量鉄骨平屋(延べ床面積約50平方メートル)で、10年ほど手が付けられていなかった。家主で茨城県守谷市在住の川田啓子(かわたけいこ)さん(63)は「住まずに置いておくより少しでも活用してもらいたい」と賃借に賛同したという。