荒井退造の業績などをパネル展示した企画展

 【宇都宮】太平洋戦争末期の沖縄県警察部長(現在の県警本部長)で、多くの島民を疎開させ戦火から救った市出身の荒井退造(あらいたいぞう)を紹介する企画展「沖縄の島守 荒井退造 顕彰活動の歩み~写真と資料展」が、市役所1階市民ホールで開かれている。沖縄戦下で退造が拠点とした壕(ごう)(ガマ)から見つかったおのなども展示。主催者側は「将来を担う子どもたちに退造の業績を知ってもらいたい」と呼び掛けている。21日まで。

 退造は当時の島田叡(しまだあきら)沖縄県知事と、疎開によって20万人ともされる県民を救済。1945年6月、沖縄本島南部で消息を絶った。

 市役所での企画展は昨年に続き2回目。より多くの市民に退造を知ってもらおうと、顕彰に取り組む市内のNPO法人「菜の花街道荒井退造顕彰事業実行委員会」が主催した。退造の生い立ちや県内の高校で展開されている平和教育、生家に昨年建立された顕彰碑の経緯などを11点のパネルにした。

 また、沖縄戦下で退造らが拠点とした「県庁・警察部壕」で2010年に発見され、寄贈されたおのを公開。島田知事の出身地である兵庫県との交流が縁で、同県関係者から贈られた兵庫県花・ノジギクの苗も展示した。同法人が編集した書籍「たじろがず沖縄に殉じた荒井退造」の点字図書もそろえている。

 同法人の佐藤昭夫(さとうあきお)事務局長(67)は「県民の誇りである退造の業績を通じて、自分の命や他人の命を大切にすることを学んでもらえればうれしい」と期待している。

 午前9時~午後6時(最終日は3時)まで。