和顔地蔵プロジェクトに取り組む高岡さん(右)と中村さん

 【茂木】東日本大震災で亡くなった人の慰霊と復興を祈願して作られた地蔵が全国を巡行する「和顔地蔵(わげんじぞう)DE復興プロジェクト」を県内で知ってもらおうと、木幡、慈眼寺(じげんじ)住職高岡哲也(たかおかてつや)さん(58)が、飲食店やホテルに期間限定で地蔵を設置する活動に取り組んでいる。県内では次回、10月31日から1カ月間ほど、宇都宮市横山町の「JGM宇都宮ゴルフクラブ」に置かれる予定。高岡さんは「時がたっても、震災があったことを忘れていないと被災地に伝えたい」と話す。

 同プロジェクトは2015年夏に始動。「震災で亡くなった人や復興に努めている人を、時々でも思い出すきっかけをつくりたい」と仙台市の成覚寺(じょうかくじ)住職中村真英(なかむらしんえい)さん(53)を中心に進められており、県内では高岡さんらが協力している。

 中村さんは「被災した人が笑顔になれるように」と和顔地蔵をデザイン。14年に開眼供養し、これまでに計36都道府県の寺や飲食店のほかイベントなどを訪問している。多くの人に地蔵の頭をなでてもらうことで「祈る」大切さを伝える。

 和顔地蔵は高さ48センチでFRP製。地蔵は仏教の世界で、親に先立ち亡くなった子どもを親の代わりとなって救うと伝えられている。