焼き上げ作業がピークを迎え、激しい炎を上げる登り窯=5日午後7時55分、益子町益子

 人間国宝の陶芸家濱田庄司(はまだしょうじ)(1894~1978年)が愛用した大登り窯をたく益子町益子、益子参考館の「登り窯復活プロジェクト」で、火入れから3日目の5日夜、益子と茨城・笠間の陶芸家計87人の5千点以上を焼き上げる作業がピークを迎えた。

 窯は全長約16メートル、幅約5メートル。3日から少しずつ暖めてきた。

 5日夕から、最下部にある「大口」を使って断続的にまきがくべられると、窯の中は最高温度の1200~1300度に。側面の色見穴から炎が激しく上がり、大勢の見学者が見入った。

 写真撮影を目的に訪れた宇都宮市鶴田町、杉山茂之(すぎやましげゆき)さん(70)は「炎は迫力があり、気持ちが高揚した。登り窯での焼成は焼き物の原点を見る思いです」と話した。

 窯は6日夕まで夜通したかれる。作品は11、12の両日に窯出しされる。