見頃を迎えた円通寺の紅葉と和顔地蔵

 【益子】東日本大震災で亡くなった人の慰霊などを祈願して作られた「和顔地蔵(わげんじぞう)」を常設している大沢の円通寺は、敷地内の紅葉が見頃となったのに合わせて境内や県指定文化財「一切経塔(いっさいきょうとう)」のライトアップなどを始めた。23日まで。多くの人に地蔵の頭をなでて祈りをささげてもらうきっかけにしようと初めて企画。同寺の住職大島完之(おおしまかんし)さん(46)は「被災地に光が差すよう陰ながら力になりたい」と願っている。

 和顔地蔵は高さ48センチで、仙台市の成覚寺(じょうかくじ)住職中村真英(なかむらしんえい)さんがデザイン。2015年に始まった「和顔地蔵DE復興プロジェクト」として、25体が全国の寺院などを巡回している。

 円通寺では、中村さんから同プロジェクトへの協力を依頼されたことから、巡回している地蔵より少し小ぶりなサイズのものを5月から県内で唯一常設している。

 そこで、多くの人にその存在を知ってもらおうと、境内に約100本あるモミジの紅葉が見頃となるのに合わせてライトアップを企画した。期間中は午後9時頃まで行う。国指定文化財に指定されている表門も開門し、普段とは違う寺の雰囲気を演出することにした。