作品が並ぶ出店会場でそばを打つ陶芸家の小林さん

 【益子】2日に始まった100回目の陶器市。近年、焼き物だけにとどまらず「手仕事市」に様相を変えつつあり、会員制交流サイト(SNS)がその変化を後押しする。会場に足を運んだ。

 午前2時半。満天の星空が広がる。さすが里山だ。城内坂のギャラリー「もえぎ」前には上着を何枚も着込んだ10人近くが既に列をなしていた。陶芸家中園晋作(なかぞのしんさく)さん(37)=益子町北中=の作品が目当てだ。

 「早く並ばないと整理券を取りそびれちゃうからね」と先頭の壬生町、60代女性。中園さんのインスタグラムを通じてこの日からの個展を知ったという。午前8時、列は60人を超えていた。

 中園さんはSNSを「リアルタイムに作陶風景や作品が発信できる」と話す。インスタのフォロワー数は約2700。自身の情報をフォロワーがさらに拡散する。

 作品の見せ方の工夫もある。正午、陶器が並ぶ店舗内では陶芸家小林白兵衛(こばやししろべえ)さん(59)がそばをゆでている。「そば打ちが趣味なんだよ」。小林さんの陶器を使ってそばを頂くという趣向だ。

 陶器とともに衣服を売る人、猫をかたどった置物を売る人。多彩なテントも目を引いた。