濱田ら4人の肉声が披露された上映会=21日午後、益子町益子

 濱田庄司(はまだしょうじ)記念益子参考館などは21日、益子町益子の同館で濱田ら「民藝(みんげい)運動」のけん引者4人が陶芸を語る64年前の肉声を披露した。濱田が作品を作り上げる過程の大切さを語るなど活発な議論が交わされ、重みを感じさせる肉声は訪れた約70人をうならせた。

 民藝運動は、庶民の日用品に美を見いだす活動。4人は58歳で人間国宝になる約2年前の濱田のほか、同世代の陶芸家河井寛次郎(かわいかんじろう)、バーナード・リーチ、運動を興した思想家柳宗悦(やなぎむねよし)だ。

 肉声は1953年の座談会で、日本民藝館(東京都)が録音レコードを所蔵。内容に合った写真を加えた約20分の映像が参考館で上映された。県内公開は初。

 司会の柳は座談会で敬称を付けず親密そうに3人を呼び、4人は世界や国内の陶芸について語り合った。

 好きな中国の焼き物を問われた濱田は「何もかにも宋(時代のものがいい)。しかし、できた花よりも、その前が勉強になるし」と発言。参考館の濱田友緒(ともお)館長(50)は「花とは『最上』という意味。種から花につながるところに思いをはせ、花を咲かせるにはどうすればいいかを考えている」と解説した。

 映像は30日、開館時間中にも上映する(解説なし)。