現役生活にピリオドを打った女子やり投げの日本記録保持者・海老原=国士舘大多摩陸上競技場

 陸上女子やり投げの日本記録保持者で、上三川町出身の海老原有希(えびはらゆき)(32)が5日、母校の国士舘大多摩キャンパス(東京都多摩市)で開かれた陸上記録会に出場し、17年間の現役生活に終止符を打った。会場には国内のライバルや大勢のファンも集まり、国内第一人者の最後の投てきを見守った。

 「きょうは日本選手権のようで楽しかった。最後まで投げきることができ幸せでした」。記録会は中学生から社会人まで全国から数百人が参加。海老原は出番が来ると、助走レーンで手拍子をあおり、本番さながらに気合を入れた。

 6度の投てきを終えて花束が贈られると、集まったファンに深々と頭を下げた。この日の記録は2投目の52メートル44が最高。順位は5位。2015年5月にマークした63メートル80の日本記録には遠く及ばなかったが、爽やかな笑顔を見せた。

 真女高から同大進学後に力をつけ、今年の世界選手権まで5大会連続で出場。2012年ロンドン、16年リオデジャネイロの両五輪にも出場し、長年世界のライバルとしのぎを削ってきた。

 一方で膝のけがにも悩まされ、8月の世界選手権は記録を伸ばせず予選敗退。10月の愛媛国体でも本来のフォームを取り戻せず、競技終了後に「もう世界で戦える体ではない。今季限りで心も体もリフレッシュしたい」と現役引退の意向を表明。母校での記録会を最後と位置付けていた。

 記録会には今年の日本選手権3位の森友佳もり(ゆか)(25)らライバルも駆け付けた。