【上三川】上神主と宇都宮市茂原町にまたがる国指定史跡「上神主・茂原官衙遺跡」の町教委による本年度発掘調査で、東山道跡に隣接する同遺跡南東部の入り口跡の全容が確認された。2本柱の門などが存在した可能性が強まり、町教委は、同遺跡と東山道跡の関係性をより一層裏付ける史料になるとみている。4日に現地説明会が開かれる。
同遺跡は奈良時代から平安時代にかけての河内郡役所跡で、広さ約12ヘクタール。同遺跡内北側には役所本体の「政庁」、同南側には納税された米を保管する「正倉」などがあったことが分かっている。
昨年度の発掘調査では、都と陸奥国を結ぶ主要交通路だった東山道と同遺跡南東部を結ぶ入り口部分と見られる「土橋」や柱穴2カ所が確認されていた。
そのため今調査では、遺跡の政庁近くにある正門と考えられる「八脚門」と同等の大型の入り口が同所に存在するのではないかと推測。新たな柱穴の有無を確認するため約500平方メートルを調査した。
その結果、新たな柱穴は見つからなかったが、昨年度確認した柱穴の再調査で柱1本分の穴が掘られた「壺掘り」跡と複数の柱を立てるために掘られた「布掘り」跡で、一部の深さが約90センチと共通していたことが判明。町教委は「八脚門には及ばないが、遺跡内では比較的格式ある2本柱の門があった可能性が高い」としている。
現地説明会は午後1時半から同3時。
問い合わせは町生涯学習課電話0285・56・9159。