上司による部下への暴力行為があった宮内庁御料牧場=12日午後、高根沢町上高根沢

 高根沢、芳賀両町にまたがる宮内庁御料牧場で2016年度から17年度にかけ、畜産課の40代男性職員2人が業務中、部下の40代職員男性1人に対し殴る蹴るなどの暴力を振るっていたことが12日、分かった。同牧場は「行き過ぎた行為」として2人に口頭指導したものの「(被害者の男性が)暴行ではなく指導と受け止めており、2人の行為は暴行やパワーハラスメントに該当しない」として懲戒処分はせず、宮内庁に報告していないという。

 2人は16年度から17年度にかけ、業務中に「職員男性の仕事が遅い」などとして、男性の頭や腰などを殴る蹴るなどしたことが複数回あったという。

 同牧場は5月中旬、内部通報で把握。関係者に聞き取り調査をしたところ、2人は男性を殴ったり蹴ったり、作業道具の木製棒などでたたいたりしたことを認め、「業務上の指導の一環のつもりだった」などと説明した。

 一方、男性は「仕事ができないので指導を受けた」と話し、男性の右腕には棒でたたかれてできたとみられる腫れも確認された。暴力行為は17年度に入り頻繁になっていたという。