寒い夜にたまらない「鶏白湯の鶏炊き鍋」(右)。具材は追加できるので、たっぷり食べたい人にもお薦めだ

 イルミネーション輝く釜川沿いのたたずまいは、一見和のしつらえ。しかし足を踏み入れると、バーと見まごうカウンターが。折しも忘年会で盛り上がる店内。「お一人さま」にはありがたい。

 団体客の鍋料理に引かれ「鶏白湯の鳥炊き鍋」(2人前・税別1780円)を注文した。ゴロンと入った具材は、鶏肉、とり団子、ワンタンなど豊富。小ぶりでニラが多めのギョーザも白湯とよく絡み、つい寡黙になり箸が進む。“主役”の白湯は鶏のうまみが凝縮されているが、しつこさはなく、優しくしみる味わいだ。

 同店の関慎之輔(せきしんのすけ)さん(24)は「鶏がらを10時間ほど煮込みました。皆さん、最後まで味わうため、ご飯やラーメンを入れて楽しんでいますね」。なるほど、自慢の味を堪能するには、やはり「締め」が欠かせないわけか。

 続けて出してくれたのは、「スペアリブの角煮風」(同380円)。骨から肉を外して頬張ると、口中でホロホロと崩れてゆく。同時に広がるほんのりした甘み。うん、これぞ角煮。

 「日本酒や焼酎はもちろん、品ぞろえの多いウイスキーとも合わせてほしいです」と関さん。何とも意外な組み合わせだが、試す価値はありそうだ。

 寒さ厳しくなる年末年始。酔うほどにつむがれる新たなうまさを探しに、足を運びたい。