程よい硬さの食感とほんのりと甘い生地にあんを包み込んだ。昔ながらの手法で作られる素朴な見た目と味わいは、どこか懐かしさを感じさせる。

 地元産の野菜や加工品が並ぶ遊行庵農産物直売所。人気商品の一つ、「炭酸まんじゅう」(5個入り、税込み450円)は、直売所近くに住む大越宣子(おおこしのぶこ)さん(79)が18年ほど前から作り続けている。

 前日に小麦粉、玉砂糖、牛乳、重曹を混ぜて練り上げ、生地を準備。翌朝、形を整えた生地にあんを詰め、15分ほど蒸して完成させる。

 福島県西郷村出身の大越さん。父親が祝い事やおやつで食べるために、炭酸まんじゅうを作っている姿を見て作り方を覚えた。

 50代のころ、地元の小学校や公民館などでまんじゅう作りを教えていた。直売所がオープンする際、友人から「自慢のまんじゅうを出してみれば」と勧められたのがきっかけとなり、直売所で販売を始めた。

 約7年前、股関節を手術し、重い荷物が持てなくなったという。「家族や直売所の人の支えがあって続けられる」と感謝し、「支えてくれる人たちのためにも、おいしいまんじゅう作りを続けたい」と話した。

 ◆メモ 那須町芦野2584の3。午前8時~午後3時半。火曜定休。(問)0287・74・1061。