重厚な漆黒のドアを開くと、高級感漂うカウンターが目に飛び込んできた。雑居ビルの階段を上ってきたことがうそのよう。店内はゆったりとした時間が流れ、料理への期待が高まる。

 オーナーシェフは宮崎県出身の松山正和(まつやままさかず)さん(37)。都内の和食店などで修業し、妻の実家がある宇都宮に。ことし7月1日、新感覚の日本料理店をオープンさせた。

 ランチメニューは郷土料理「宮崎名物冷汁膳」(税込み1千円)、「熟成白身魚のごまあえ膳」(1200円)、「勝浦産鰹(かつお)のわら叩(たた)き膳」(1200円)の3種類。迷った揚げ句、鰹を選んだ。

 野菜は、料理研究家の舌をうならせる「海老原ファーム」(下野市)産。ほかの食材も「旬なものしか使わない」という徹底ぶり。「妥協したくない」からだという。

 わらの炎でいぶした鰹は、皮下脂肪のうま味が熱で溶け出し、芳醇(ほうじゅん)な味わい。小鉢二つとサラダ、土鍋炊き白米、魚あらだしみそ汁も付く。できれば人に教えたくない店だ。

 ◆メモ 宇都宮市中央2の1の8旭ビル2階▽営業時間 ランチは午前11時半~午後2時▽日、祝定休。(問)028・614・8335。