農薬や化学肥料に頼らない有機農業で作ったサツマイモをハーブティーで蒸した干しいもは、自然の甘さが特徴だ。

 群馬県境に近い県町のもとざわ有機農園は、市内では珍しい干しいもの生産、販売を行う。

 代表は2001年にサラリーマンから農家に転身した元沢鋭州(もとざわとしくに)さん(53)。就農当時から安全、安心にこだわり、有機農業でさまざまな野菜作りに挑戦してきた。「今でこそ注目されている有機農業だが、始めた当時は変わり者だと思われていた。手間ばかり掛かりますからね」と笑う。

 干しいもの商品化は、しっとりして甘みの強いサツマイモ「ベニハルカ」に出合ったことがきっかけ。茨城県の生産農家に通うなどして10年がかりで味を確立した。「その後もいろいろな品種で試してみたが、ベニハルカを超えるものはなかった」

 客のほとんどは農園周辺の市民だが、口コミなどで知ったという県北、県央地域の干しいもファンの姿も。市内の一部スーパーなどでも販売され、人気は徐々に広まりつつある。(柴田正人(しばたまさと))

 ◇メモ もとざわ有機農園▽足利市県町830 電話080・5469・4608(携帯)▽午前8時~午後6時、不定休▽価格 180グラム500円、380グラム980円。