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ギター製作 高野篤さん(さくら) ジャンル問わぬ少数派 「気持ちよく弾いてほしい」(2011年11月11日 05:00)
工房に入ると、温かみのある木の香りが漂ってきた。万力やノミなどの工具類がずらりと並ぶ。まるで家具職人の工房のようだ。だが、よく見ると、数字の8の字の形をした板があちこちにある。机の上に音楽雑誌に、ギター職人の工房と納得する。高野篤さん(33)はここで日々ギターを作り続ける。 中学生時代、英国のロックグループ「クイーン」などを聴くうち、次第にギターにも興味を持つようになった。だが、「弾くよりも改造するほうが好きだった。プラモデルを作る感覚ですかね」。 宇都宮東高を卒業後、千葉県の神田外語大英米語学科に進学。ここで人生の転機が訪れた。千葉市内のギター工房「ソングバード」に毎日のように通い、店主の遠藤雅美さんからギター製作の基本を教わった。 大学卒業後、アメリカとカナダのギター製作の専門学校に留学。9・11同時多発テロの1週間後に日本をたった。1年間、本場の技術を学んだ。 2005年、ギター工房「A.T.guitars」をオープン。ギターの製作、修理を始めた。エレキやアコギ(アコースティックギター)からウクレレ、ベースなども取り扱っている。 高野さんによると、国内のギター職人は100人ほど。ほとんどがクラシックギター専門で、ジャンルを問わない職人は少数派だ。 フォークシンガーで、元かぐや姫のリーダー南こうせつさんのギターも製作するなど、業界での評価も高い。製作は注文を受けてから。1本のギターが出来上がるまで数カ月かかるという。 今年9月には歴史的建造物の旧喜連川郵便局を改装し、ギターショップ「ハートストリングス」もオープンさせた。「店名は『心の琴線、深い愛情』という意味。この店を通じ、人とのつながりができれば」と願う。 「気持ちよく弾いてもらいたい。美術品とか工芸品ではなく、パートナーのように扱ってもらいたいですね」。そんな思いで日々製作を続けている。 関連リンク
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