東京都中央区月島の西仲通り商店街は「もんじゃストリート」と呼ばれている。70以上の「もんじゃ焼き」の店が軒を連ねるため、店を選ぶのが悩ましい▼宇都宮市にも、食べ物の名を冠した通りが誕生した。大通りの北側に位置し、二荒山神社東側の市道約160メートル区間。「餃子(ぎょーざ)通り」と命名された。行政と宇都宮餃子会が中心となって考え出したアイデアである▼市が3月にまとめた「餃子の魅力」フル活用プロジェクトの一環で、通りには横断幕やのぼり旗が掲げられ、電柱にはギョーザのイラスト入りの広告を掲示。今後、路面の一部を焼きギョーザのきつね色に塗装し、ギョーザをデザインしたマンホールふたの設置も予定する▼通りは地域住民に長年「宮島町通り」の愛称で親しまれてきただけに混乱が懸念されるが、自治会長は「宇都宮を代表する二つのギョーザの名店が古くから本店を構える。いわば聖地であり、観光客向けの通称は問題ない」と前向きに受け入れる▼これまでも休日ともなると二つの店には長い行列ができ、それも宇都宮名物と言えた。ここ数年で提供する店が5軒まで増えたが、月島に比べるとまだ寂しい▼宇都宮餃子会の加盟店は約80ある。テーマパークのような空間演出を生かすためにも、命名を機にさらに出店が進めば、選ぶ楽しみも味わえる。