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 子どもの貧困率 14.9%-。少子高齢社会の「希望」であるはずの子ども。その6人に1人が貧困の中で生きている。かつて「1億総中流」と言われ、その安心感に慣らされた私たちに、実感はあるか、目を背けてはいないだろうか。きっと目を凝らさないと見いだせない。私たちは子どもの姿を見つめ、考え続けたい。

「希望って何ですか」と。

第14回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞 「草の根民主主義部門」
貧困ジャーナリズム大賞2014
優秀賞
第19回新聞労連ジャーナリズム大賞
新聞連載が待望の書籍化!
貧困の中の子ども
希望って何ですか
下野新聞 子どもの希望取材班・著

 日本のおよそ6人に1人の子どもが貧困線下に暮らしているというデータが発表され、話題を呼んだ。しかし現状は目に見えにくく、貧困世帯への社会の理解も乏しい。
 困窮する子どもを見つけ寄り添うために、私たちに何ができるのか。生まれ育った環境に左右されず、子どもたちが希望を持って育つことのできる社会を目指すにはどうすればいいか?
 弱い立場の子どもたちに光を当て、可視化されにくい貧困の現状をあぶり出し、解決策を探る。

ポプラ新書/2015年3月3日配本
プロローグ
2014年1月1日
第1章 相対的貧困とは

 お金がないために、本来得られるはずの人とのつながりや機会、文化的活動が損なわれ、進学や就職の選択が制約される…。子どもの可能性を奪う「相対的貧困」とは何か。その影響は。第1章は、現代の貧困の中で子ども時代を生きてきた人の姿から描く。

2014年1月1日~12日

第2章 育つこと・生きること

 いまの社会で大半の人が持っている物や教育などの機会を得られない「相対的貧困」。お金がないことだけでなく、不安を増幅させ、さまざまな意欲を奪うことにも影響していく。育つ力である意欲が失われると、自立して生きていくことすら、危うくなりかねない。当たり前であるはずの「育つこと・生きること」。第2章は、その難しさに直面する子どもの姿を追う。

2014年2月5日~15日

関連企画 奨学金

 奨学金は子どもの学びへの希望をかなえ、進学を実現させる切り札の一つだ。貧困の世代間連鎖を断ち切ることにもつながるが、返済義務のある貸与型やその利用者は急増し、卒業後の「借金」として足かせになりかねない。現状や課題、制度の在り方を探る。

2014年2月17日~21日

第3章 重なる困難 差し伸べる手

 経済的困窮の中、毎日の衣食住が脅かされている子どもがいる。基本的な生活習慣や学力が身につかない。不登校になることも、いじめに遭うこともある。やがて、社会とのつながりを持てなくなり孤立する。幼いころから貧困にさらされるほど、困難は積み重なる。第3章は、手を差し伸べる支援者、そのかかわりから変わっていく子どもの姿を追う。

2014年4月3日~15日

第4章 見つける・つなぐ

 親から子への「貧困の連鎖」を断ち切るには、一刻も早く見つけ、支援につなげることが不可欠だ。しかし、さまざまな事情が絡み合い、いまの態勢は必ずしも十分とは言えない。行政や学校、地域に求められるものとは。第4章は、県内外の取り組みを追う。

2014年5月4日~14日

第5章 母子家庭 就労8割・貧困5割

 母子家庭の母親の就労率は8割を超えるのに、貧困率は5割に上る。生活保護受給やワーキングプア(働く貧困層)となることを余儀なくされた母親のもとで、子どもたちが暮らしている。離婚が増加し、県内の母子家庭は1万6千世帯を超えている。変わる家族や雇用の形に、支援制度の変化が追いついていない。第5章では、母親たちの苦境や子どもへの影響を通じて、支援制度の課題を探る。

2014年6月7日~12日

第6章 英国の挑戦

 英国はかつて、日本と同じように規制緩和などの経済政策で格差が広がり、「子どもの貧困率」が先進諸国で最悪の水準にあった。子どもの貧困「撲滅」を掲げた「ブレア宣言」以降の政策はどれだけの成果を挙げたのか。今、直面する課題は。これから対策に取り組む日本は何を学ぶべきなのか。5月、英国を訪ねて子どもの貧困問題に取り組む人々を取材した。

2014年6月15日~19日

提言

 6人に1人の子どもが貧困の中で生きる現状を報道してきた下野新聞社「子どもの希望取材班」は23日、すべての子どもが希望を持ちながら大人になれるよう、五つの提言をまとめた。1月施行の子どもの貧困対策推進法がうたうように、生まれ育った環境に左右されず健やかに育つことは、子どもの当然の権利だ。貧困によって子どもが能力を発揮できないことは本人だけでなく、社会にとっても大きな損失となる。親だけが子育てを担い「貧困は親のせい」という自己責任論がある。社会や地域も担い手という意識に転換し、社会保障の負担増という「痛み」を覚悟しても、対策を進めるべきだ。

2014年6月24日

最終章 子どもの未来を考える

 子どもの希望取材班の五つの提言は貧困の中にいる子どもの姿を追いかけることをベースとして、本人や親、支援者、識者らに事態改善の方策を尋ね続けた集大成だ。子どもの未来を見つめながら、議論を呼び掛けたい。

2014年6月24日~28日

エピローグ

2014年6月29日
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編集局子どもの希望取材班

  〒320-8686 宇都宮市昭和1-8-11
  メールはkibou@shimotsuke.co.jp

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貧困の中の子ども
希望って何ですか
下野新聞 子どもの希望取材班・著

 日本のおよそ6人に1人の子どもが貧困線下に暮らしているというデータが発表され、話題を呼んだ。しかし現状は目に見えにくく、貧困世帯への社会の理解も乏しい。
 困窮する子どもを見つけ寄り添うために、私たちに何ができるのか。生まれ育った環境に左右されず、子どもたちが希望を持って育つことのできる社会を目指すにはどうすればいいか?
 弱い立場の子どもたちに光を当て、可視化されにくい貧困の現状をあぶり出し、解決策を探る。

ポプラ新書/2015年3月3日配本