1万人の黄色い波が、大きくうねる圧巻の風景だった。

 9月16日、サッカーJ3の栃木SCが「1万人プロジェクト」を実施した対ガンバ大阪U-23のホーム戦。直近の観客1万人超えは2013年のJ2時代。J3降格2年目という現状に、離れていったサポーターもいるはず。目標達成は難しい、と内心思っていた。

 ふたを開けば、Jリーグ参入後2番目に多い1万1191人が県グリーンスタジアムを埋めた。好調な成績だけでなく、企業の協賛を取り付けて子どもたちを招待したこと、Tシャツの無料配布したことなど、クラブが奔走した結果だろう。

 試合は後半、DF川田拳登(かわたけんと)選手のゴールで2-0の快勝。DF菅和範(かんかずのり)選手は「サポーターが勝たせてくれるって、ああいうことなんだな」と感じた。

 現在首位。残りは8試合。本当の勝負はここからだ。バスケットボールBリーグ決勝は栃木ファンが会場に大挙し、声援が栃木ブレックスを初代王者へ押し上げた。栃木SCも「背番号12」のアシストが不可欠だ。次のホーム戦は14日、C大阪U-23を迎え撃つ。共に声をからそう。再びJ2に返り咲く日を信じて。