ブーン…蜂の羽音を大きくしたような風切り音が山頂に響く。「あ、ドローン(小型無人機)だ」気付いた登山客たちは、物珍しそうに機体を見ていた。

 8月11日の「山の日」を前に、県内の山へドローンを持って取材に向かった。同月1日、夜間登山が解禁となった男体山。夜中に登山し、朝日を待ち望む人でにぎわう頂上を写真に収めた。3日には那須岳で、家族連れが景色を楽しんでいる茶臼岳山頂の岩場を撮った。

 “脚立以上ヘリ未満”の低空から俯瞰(ふかん)的に撮影できるため、山頂自体に目を向けた。美しい山容や山の眺望と一味違う、頂上の人たちの会話が聞こえそうな空撮写真となった。

 使用した機体はプロペラ4枚が高速回転し、最大時速は約70キロ。万が一、衝突すれば大事故もあり得る。毎回気を引き締め、撮影した。下野新聞社では、国交省から「無人航空機の飛行に関する許可」を受けて運用中だ。

 災害、建設現場や宅配など多方面で注目を集めるドローン。報道ツールとしても、特性を生かした写真を紙面に届けていきたい。