安倍晋三首相(自民党総裁)は1日の党役員会で、内閣改造・党役員人事を3日に実施すると表明した。党の政策づくりを担っている茂木敏充政調会長と小野寺五典政調会長代理を重要閣僚として入閣させる方向だ。岸田文雄外相は留任が有力となった。政府、与党関係者が明らかにした。閣僚経験者を多く起用することで安定重視の陣容を目指す。党人事では二階俊博幹事長と高村正彦副総裁を続投させる。

 茂木氏は1993年、日本新党公認で衆院旧栃木2区に立候補し初当選。その後自民党入りし、現在8期目。特命相(沖縄・北方、科学技術、IT担当)、金融・行政改革担当相を歴任。2012年12月の第2次安倍内閣で経済産業相を務めた。衆院栃木5区。自民党県連会長を務める。

 首相は党役員会で「人心一新を図りたい」と述べ、人事の一任を取り付けた。閣僚懇談会では「新たな布陣の下、国民の皆さんと共に各般の政策をさらに力強く前に進めていく」と強調した。内閣支持率の下落から反転攻勢をかける考えだ。

 内閣改造では、防衛相ポストが焦点の一つ。南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報隠蔽(いんぺい)問題で稲田朋美前防衛相が辞任したばかりで、現在は岸田氏が外相と防衛相を一時的に兼務している。小野寺氏を含む防衛相経験者を充てることを検討している。

 岸田氏は2012年の第2次内閣発足から外相を務める。政権を支える意向を明言しつつ、今回は政調会長など党要職を希望していた経緯がある。

 麻生太郎副総理兼財務相や公明党の石井啓一国土交通相の留任は固まっている。学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画を巡り批判を浴びた松野博一文部科学相と山本幸三地方創生担当相のほか、国会答弁ぶりから閣僚の資質を問われた金田勝年法相らは交代する見通しだ。

 党役員人事を巡り、二階氏は記者会見で、首相から続投の打診を受けたと明らかにした。首相は、10月に衆院補欠選挙を控える中、党重鎮で調整力のある二階氏を続投させるべきだと判断した。高村氏は、秋の臨時国会に党の憲法改正案を示すとした方針を踏まえ、党の改憲論議の中核を担っている事情を考慮した。


【電子号外】茂木氏(栃木5区選出)入閣へ(8月1日)

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