顧客満足生む人への投資

 2001年に創業し、04年に法人化した。社員数人から出発。現在は95人の社員を抱えるまでに成長した。「後発の会社ですから、どうすれば他社と差別化ができるか一生懸命考えました。それで行き着いたのが『人』の大切さでした」。手本にしたのはヤマト運輸。「創業間もなく、交差点でヤマト運輸の車に道を譲ったら、ウインドウ越しに口パクで『ありがとうございました』とお礼を言ってくれたのです。これだ、と思いました」と振り返る。

 もとは全国転勤のある営業マンだった。運送業界とはほとんど関係のない職種だったが、そのころ身についたのが「社員教育」「組織」「経営計画」の重要性だった。経営方針に「人への投資が会社を伸ばす! 人をつなぎ 未来をつなぐ」とある。「当社のドライバーは皆、一人一人が『セールスドライバー』です。常に正しい服装、正しいマナーを守ることが顧客満足につながると思っています」と語る。

 事業は輸送業務、倉庫業務、整備工場が柱だが、中でも輸送が70%を占める。特に航空貨物便が多い。成田や羽田に到着した国内外の航空便を仕分けし、県内の企業に届ける。お客様の命運を決するような重要な荷物も多く、時間も正確でなくてはならない。その意味でも人づくりは欠かせない。教育カリキュラムを体系化し、「整理、整頓、清掃、清潔、しつけ」の5S運動を社内で徹底する。10年にはISO9001を取得。安全面でも16年に労働災害防止で栃木地方産業安全衛生大会で功績賞表彰を受けた。

 将来は自社倉庫を持った総合物流トータルシステム事業を目指す。また、機動力と付加価値を高めた地域密着型の「軽車両精鋭部隊」をつくりたいという。ここで若手のドライバーを育て、人手不足の解消へつなげる狙いもある。「ビッグカンパニーよりグッドカンパニーとして、確実な経営基盤を築いていきたいと思っています」と今後を見据えた。