よりよい医療を地域へ

 「よりよい医療を地域の方へ」の願いを込め1987年に開院。30人ほどの人員での発足から、現在は北斗会として医療健診施設の宇都宮東病院、糖尿病センター、健診センター、介護老人保健施設の宇都宮シルバーホームや介護支援組織の宇都宮東介護相談センターなど500人超の人員を抱えるまでに成長を遂げた。

 「尾﨑史郎(おざきしろう)北斗会会長は、まだ都市化が進んでいなかったこの地を見て、『この地域にもしっかりとした医療を受けられる場所が必要になる』と考え、開院されたそうです。今日の発展があるのは地域の皆様の支えがあったからこそ。開院30年を迎え、地域の皆様に助けていただいた分を、医療を通じて地域に還元する使命を感じています」と力が入る。

 同院が誇る糖尿病センターは外来に加え、健康食レストランとメディカルフィットネスを擁し、チーム医療体制で患者に向き合っている。「開設当初から健康食とフィットネスを提供してきましたが、糖尿病教室などに加え糖尿病教育入院コースもスタートしました。1週間の教育入院の中で、食事、運動療法の指導と実践など、より患者様の立場に立った医療サービスの提供を目指します」

 超高齢社会を迎え、今年は新たに在宅医療部門も立ち上げる。すでに試験的に往診医療にも取り組み始めた。「来るべきときに備え、しっかりと準備を始める時期に来ています。地域の皆様にも必要とされる医療サービスですので、全力で取り組んでいきます」と意欲的だ。

 敷地内にある「このみ保育園」はスタッフの育児支援のため1992年に事業所内保育園として開園。昨年、宇都宮市の認可を受け、地域の子どもたちも受け入れられるようになった。「地域貢献と雇用確保の使命を持った保育園です。さまざまな取り組みで欠かせないのはスタッフの力。次の世代を担う人材を育成するためには、若手や女性の働く環境を整備することも大切です」と、未来を見据えた施策にも力を注ぐ。