真に信頼される報道を

 来年、開局20年を迎える。その節目に向け次のステップへ、基礎を固める仕上げの年になる。「真に信頼される報道機関となるために、今年はこれまでの集大成として、いわば完成形の放送体制・番組編成の確立を目指します」と意気込みを語る。

 昨年は災害報道・防災報道の充実に力を入れた。週1回の番組コーナー「防災~あなたを守る」や台風報道などで実績を残した。同社の原点に関わる放送テーマでもあり、さらに自然災害への対応力を高めていく。同時に、昨年の宇都宮城址(じょうし)公園爆発事件など、大事件・大事故にも備えが必要だ。同事件では初動対応から放映など反省・課題が残った。その検証を進めた結果、「発生したらすぐオンエア」という速報マインドの醸成と週末の夕方のニュース番組の新設、機動力を上げるためのスタジオ改修など、できる限りの手段を尽くして4月の番組改編につなげる予定だ。「事件事故の報道体制の再構築になります。地元の報道機関としての役割を果たすための、残された大きな取り組みです」と話す。

 一昨年から始めた、一般視聴者ととちぎテレビを結ぶツールでもある投稿アプリ「とちテレアプリ」が、目標のダウンロード数1万件を超えた。話題ものに限らず、事故や火事をはじめ災害系の投稿写真や動画がニュース番組内で放送されることも多くなっている。「限りある人、機材をカバーする最大のツールとしてさらに拡大させたい」。また、社内的にも役職者全員を対象にした同アプリの投稿訓練を行うなど、一般事務職員も含め「常に全員が記者」の意識が浸透してきたという。

 一方で、地元に密着した情報や地域PR番組も欠かせない。昨年シリーズで放送した経済人による栃木応援トーク「同友酒場」は話題になり好評だった。各種スポーツ番組、文化ジャンルも充実。「やれることは着実にできている。しかし、報道面など完成していないのも事実。20年に向けて大事な年です」