「一期一家」の思いで提案

 3代目として2006年に33歳の若さで経営を引き継ぎ10年。県内建売住宅販売のフロントランナーとしてひたむきに走ってきた。「就任当時は会社を継続していくことにいっぱいいっぱいでした」と話すが、「自分が社長になった意味」「業界に女性経営者が少ない中で自分だからこそできるメリット」を探りながら、時代の変化に対応。住宅購入は多くの人にとって一生に一度の高価な買い物。だからこそ「『一期一家(いちごいちえ)』(一期一会)の気持ちで、お客様が本当に良い物に出合えたと実感していただけるように、良い性能、良いプラン、良い対応・ご提案を心がけています」

 優れたデザイン性に加え、2児の母親としての視点も加わった、子育て環境の整備や家事動線の設定、豊富な収納スペースなどが高い評価を受けている。昨年は、宇都宮市ゆいの杜に分譲した同社として過去最高の75区画が完売した。今年も宇都宮市の若松原地区の全27区画の新規分譲地販売をはじめ、宇都宮市内で複数の新規分譲が予定されている。「以前にご購入いただいたお客様から新たなお客様をご紹介いただく『口コミ』でのご注文が全体の6、7割を占めるほど増えています。これは、ご購入いただいたお客様からの『むぎくらにお願いして良かった』というエールだと思っています。私たちとしても大変うれしく従業員にとってのモチベーションにもつながっています」と笑みがこぼれる。

 昨年はこれまでの顧客を対象に初めて感謝祭を行った。創業以来の顧客2千人を招待し、約150組、460人ほどの参加を得た。「住宅を売って終わりではなく、その後のアフターフォローやリフォーム、住み替え、くらしの相談なども含めて、いつまでも『むぎくら』はお客様の、良きパートナーであり続けたいと願っています。ゆくゆくはお客様同士が弊社を中心に交流をもてるような、『むぎくらコミュニティー』のようなものがつくれればと思っています」