栃木の誇り胸に家づくり

 一昔、二昔前までは「家は3回建てて、ようやく理想の家が建つ」と言われていた。「しかし、そんな時代は、もう過ぎ去りました。マスケンは1棟1棟が真剣勝負。少数精鋭の有資格者集団が展開する家づくりを、ぜひ見ていただきたい」とアピールする。その言葉には3年連続で顧客満足度90%(住宅情報リサーチ会社)達成という大きな裏付けがある。

 デザイン性と機能性がマッチしたマスケンの家づくりは、評判を呼んでいる。昨年6月に完成した宇都宮市元今泉1丁目の「レトロモダン」とネーミングされたデザイン住宅は、工事中からも近隣の注目を浴びていた。引き渡し前に開催した見学会には土、日曜の2日間で300人以上が来場。「マスケンのデザイン性と機能性が、多くのお客様に確実に響いている」という手応えを感じた。

 しかし、新築一戸建て市場は依然厳しい。消費税増税延期などもあり、「『今は建て時でない』雰囲気が漂っています」と言う。さらには、大手住宅メーカー同士の提携強化の動きにも危機感を抱く。「大手に太刀打ちできぬまま、地元ビルダー同士、少ないパイを狙ってしのぎを削っている場合ではないでしょ」と訴える。それに呼応した数社が手を取り「栃木住宅プロジェクト(仮称)」の立ち上げに向け動き出す。「もう一度、命、資産、そして住まいについての重要性を考え直しながら、誇れる栃木の家づくりを実現していければと思います」

 宇都宮市雀宮町で生まれ育ったマスケン。最近は地域で開催される「夜まつり」などのイベント等にも参加する姿勢を打ち出している。現在プロジェクト進行中の新社屋建設の構想にも、地域振興策などが盛り込まれている。「以前は周りを見る事なく、一心不乱に事業に打ち込み、経営していましたが、今は地域に貢献、社会に奉仕、業界への恩返しがしたい。経営者はやがて、そうした発想に行き着くのでしょうね」と家づくりを通して郷土を思う心情を吐露した。