市場適正化促進に心血

 ソムリエはレストランで、ワイン選びの手助けをするスタッフのこと。中古車選びにもそのソムリエが求められている。「中古車は何よりも信頼が命。確かな商材を確かな目で提供することが必要です。少なくともお客様に迷惑がかからぬよう市場の適正化に努めていきます」と気を引き締める。

 JUには研修を受け、試験に合格した販売員を「中古自動車販売士」として認定している。中古車販売の法令やルールを正しく理解し、消費者目線で対応する、いわば中古車のソムリエで「この資格制度を経済産業省に認めてもらえるよう取り組んでいます」。同時に2015年から始まった「JU適正販売店認定制度」も促進。販売士がいる上に、JU独自の基準を満たした販売店を認定する制度だが「適正販売店は一度認定されたらそれきりではありません。お客様のご期待に沿える店であるかを毎年チェックし更新する仕組みにしています」。県内では現在33店舗が認定されている。一方、全国に約7千人いる販売士は、県内に約240人と全国でも高い比率を占めており、県内市場の適正化へ向けた意識の高さがうかがえる。JU栃木には187社の会員がいるが「みな高い意識を持って、適正化事業に取り組んでくれています」と目尻を下げる。

 近年の中古車市場は縮小傾向にあり、既存の販売店も競争にさらされ「どうしても『売らんかな』という無理な販売の横行が予想される」と危惧する。そのためにも「中古自動車は『人から、お店から買う』という意識が必要です」と訴える。

 2年足らずの間で制度が県内に浸透してきたのも、県内組織の確かさの現れだ。会長、理事長としてリーダーシップを発揮し13年。「世界と比べても、これだけ健全な中古車市場があるのは日本だけでは」と言う。その健全性を支えているのはJUがあるからにほかならない。「子どもたちにも誇れるビジネスとして、いつまでも続けていきたいですね」