黒ラベル愛されて40年

 黒いラベルに輝く星は北極星を表す。サッポロの前身・北海道開拓使の記章でもある。その開拓使が札幌市にビール醸造所を開設してから140年が過ぎた。「今年も、オンリーワンを積み重ね、ナンバーワンを目指す」と力強い。星が導くその先の、創業150周年を見据え新たな一歩を踏み出す。

 1月1日で新社長に高島英也(たかしまひでや)氏が就任。昨年末に発表した2017~2020年中期経営計画のテーマを「突き抜ける!」とし、本年「ビール復権宣言」を掲げ、一気呵成(かせい)に攻めていく。

 「ヱビス」ブランドは昨年6年ぶりの通年商品「ヱビスマイスター」の発売などブランド力を向上させ、プレミアム市場においても前年数量を上回り底堅く推移している。また「サッポロ生ビール黒ラベル」は今年で誕生40年となる。「このネーミングは、お客様の間で呼ばれていた愛称が起源です。より愛され選ばれる存在でありたいですね」と目を細める。

 酒の嗜好(しこう)が多様化する中、RTD(レディ・トゥ・ドリンク)が好調だ。特に異業種とのコラボレーション「男梅サワー」「ネクターサワー」などが人気。「ニーズにあった商品開発次第で勝機はあります」と見ている。

 2017年の税制改革大綱の中でビール類の税額一本化が決定した。発泡酒などは増額されるがビールは減税となる。「減税は歓迎しますが、下げ幅にはまだまだ満足いきませんし、一本化までに10年と期間も長い」と苦言を呈する。一方で見直されるビールの定義には「お客様に新しい価値を提案できるチャンスです」と前向きに捉える。

 那須高原にある那須工場は県内唯一の大手ビール工場で、稼働から10年目という節目を迎える。参加型の「手づくりビール工房」が好評を博しており「栃木の皆様にも、イベントなどを通じビールの魅力を発信していきます」とアピールした。