社員が輝く職場づくり

 電設資材を取り扱う商社・明電産業は新たなスローガンを打ち出した。「Make Your 4 Energy Life」。「省エネ(節電)、創エネ(太陽光発電)、蓄エネ(蓄電)、制エネ(HEMS)」という四つのシステムにおけるエネルギーライフの提案だ。「四つのエネルギー使用量を『見える化』し、家庭内電気を『賢く使う』時代です。この言葉は、われわれがお客様に提案するエネルギーソリューションビジネスの方向性を示しています」

 2015年、足利市内に開設した両毛支店、増員した水戸支店を拠点として群馬県、茨城県での営業エリア拡大を図る。「北関東3県の総人口は700万人。身近で魅力的なマーケットである。昨年子会社化したIT関連のソフトウエア会社システム・ツールとの融合を進め、自社オンリーワンの仕組みを作り、ブルーオーシャン(競争のない未開拓市場)を広げていく。われわれにはお客様に最適なエネルギープランを提案できる高いスキルがあることをアピールしていきたい」

 昨年はメガソーラー(大規模太陽光発電所)4号機足利ソーラーパークを完成させ、5メガワットを超える発電事業者となり、今後20年先の収益構造改革の準備も整った。

 全社員160人を率いる、48歳の若きリーダーは次の一手を準備する。その戦略は「社員が輝ける職場づくりを進める。常に時流に合った企業風土を創ることで組織は好循環する」。この考え方は経営理念の「ES(従業員満足)なくしてCS(顧客満足)なし」に基づいている。

 「中小企業は力を分散してはいけない」が持論だ。同社は本社1階フロアにほとんどの社員のデスクが並ぶ。「一つの会社で仕事場が区切られると企業の力も分散してしまう。中小企業が生き残るためには、綱引きのように社員が一体となって呼吸を合わせることが重要。意気投合しているチームは強い」と、独自の綱引きの理論を力説する。