「勢」に乗り飛躍の年に

 物流は人の体で例えると循環器に似ている。体の隅々まで血液が流れなければ、人は生きていくことはできない。同様にモノがスムーズに流れなければ経済活動は停滞してしまう。「海なし県の『栃木県』に港をつくるという発想から、創造性を大切にし、固定観念にとらわれることなく挑戦を重ねてきました。今年のテーマは『勢(いきおい)』。これまでに蓄えてきた力を存分に発揮する飛躍の年とします」と言葉の端々から自信があふれる。

 昨年8月には、韓国海運最大手の韓進海運が事実上の経営破たんに陥り、一方で10月には国内海運大手の商船三井、日本郵船、川崎汽船が定期コンテナ船事業で統合を図るなど、物流業界を取り巻く環境はめまぐるしく変化している。「単体ではこのような大手の動きに対応できません。そこで弊社と営業力を持つ会社、トラック運送会社との3社でアライアンス(同盟)を結びました。これによってお互いに足らなかった力が補われ、それぞれの会社に、1+1+1が4にも5にもなるような相乗的な効果が生まれています」と確かな手応えを感じている様子だ。

 貿易部門では県産食材の海外出荷に、さらに力を入れていく一年となる。昨年10月には本県オリジナルブランドナシ「にっこり」のマレーシアへの今シーズンの出荷も始まった。「今年はより多くの『にっこり』を出荷できる予定です。東南アジアに強いパートナーを得ることができ、マレーシアをはじめインドネシア、フィリピンなどとの取引もスムーズに、さらに物量も多く流せるような仕組みができてきました。ここでも『勢』を持って臨みます」

 発売から2年が過ぎた「ご飯にかけるギョーザ」も販売累計130万個を突破。全国ネットのテレビ番組や女性誌などでもたびたび紹介される、同社の代名詞ともいえる商品に成長した。「息の長い商品ですが、さらに『勢』をつけるような試みも考えています」と、アイデアの源泉は尽きることを知らない。