高い現場力で1000棟達成

 建築現場には、その会社の家造りの姿勢が表れる。「大工・職人だけでなく、その会社のレベルが一目瞭然。ですから『現場こそ最高のショールーム』と言っても過言ではありません」。職人の腕と現場力にこだわり、「ただまっすぐに誠心誠意の家造り」を掲げてきた。その固い信念は今年も揺らぐことはない。

 2001年の木の花ホーム立ち上げから15年。昨年7月には大台の1千棟を達成した。「思っていたよりも早く達成できました。年々、私どもの家造りが地域に浸透してきた証だと思います」。特徴的なのは、建て主や、職人らからの紹介が成約件数の4割を超えている点だ。徹底した現場力へのこだわりが、「お客様や現場を知り尽くした職人らにも高く評価されています。現場のきれいさ、大工や職人の所作に感動し、ご成約いただいたというお客様も少なくありません」と目を細める。実際、職人の現場清掃はもちろん、社員も定期的に現場清掃を行うなど、一丸となり現場マナーの習得に心を砕いている。

 長年、大工の棟梁として家造りに携わる中で「日本には木造軸組、それも国産桧(ひのき)にこだわる家造りが最善だと思っています。これまで以上に大工の腕前を上げ、家の価値を高める努力を積んでいきます」。

 大工・職人の育成と人材確保のために立ち上げた「大工養成課」も4年目に入り、とちぎものづくり技能競技大会で準優勝を果たすなど着実に力をつけている。「『いい家は大工で決まる』わけですが、就労人口が減る中、今後は大工の取り合いになりかねません」と住宅建設業界に警鐘を鳴らす。さらに「社員と職人が最高の商品」という観点から、社員にはプロ意識の醸成を促す。「社名やブランドなど『看板』で家を選ぶ時代ではない。『どこの誰が建てた家か』が家の価値を決めるはずではないでしょうか」。人と人とのつながりの中で築きあげるという、日本の古き良き時代の家造りの原点に回帰する時が来たと確信している。