豊かな発想力で共に歩む

 急速に展開する情報社会を生き抜くには豊かな発想力が求められる。約半世紀、ビルメンテナンス事業を原点に地域と共に歩んできたが「培われた発想力が我が社の企業資源であり戦力です」と語る。

 その発想力から生み出される多様な事業展開は地場企業の模範といえる。公共施設の指定管理事業、学校給食事業、IT(情報技術)支援事業など、地域との強い結び付きの中で勝ち得た信頼をベースに着実に裾野を広げている。一方で昨年6月には情報セキュリティーの国際規格ISO27001も取得し、ファシリティーマネジャーとして、より一層信頼されるための努力も怠らない。

 激しい時代の変化の中、新年のスローガンは「的確に先を読み取り 積極的で活発な取り組みこそが 大きく前進させる力となる」だ。情報過多の時代、「つかんだ情報をしまい込むのでなく『我が社はこう考えますが、いかがですか』と、お客様に提案しつつ情報交換を重ねる。そこで新たな着想も出てきます。そのように相乗効果を生み出し、諸問題を解決し前進してきました」と振り返る。

 高齢化の進展とともに病院や福祉施設などにおいて、同社のIT支援事業への期待感は「高まる一方」と見ている。「福祉や介護の分野は法制度の変更が多く、各施設が状況に追従できていないのが現状。そこで我が社のノウハウが生かせます」と、ソフト面での貢献も重視する。福祉の現場からフィードバックした発想が新システムの開発へと発展しつつある。同社得意の産学連携によるもので、「ベッドにいながらにして高齢者の運動不足が改善できるシステム」を考案中だという。

 昨年10月、会長に就任した。社長以下、新体制に「この50年は会社の基礎づくりだった。その上に立派な“建物”が建てられるよう頑張ってほしい」と訴えた。「私とともに歩んできた人ばかり。バトンタッチはうまくできています」と新体制に全幅の信頼を寄せている。