一番搾りで「栃木に乾杯」

 世界には約130種類ものビールが存在するといわれる。エールやヴァイツェンなど、それぞれに奥深い味わいが楽しめる。国内ではピルスナータイプが主流だが「メーカーとしても『ああ、ビールってこんなにいろいろな味があるんだ。楽しいものなんだ』ということをご理解いただけるよう努力します。ビールを通じ、お客様の幸せなひとときを演出するキリンであり続けたいですね」と願う。

 昨年、47都道府県で各地限定のオリジナル一番搾りを展開した。栃木でも「栃木づくり」を10月12日から販売。キリンファンからは「すっきり飲みやすく、華やかな香りがする」と好評を博した。商品開発に当たっては、県内の有識者や同支社のステークホルダーらと年またぎで意見交換を重ね、知恵を絞り、約300人からのアンケートも合わせて栃木らしいビールを造った。コンセプトは「いつのもの仲間との“変わらぬ平和な時間”が華やぐ一番搾り」。栃木の農家が作った上質な大麦、コシヒカリを使用し、醸造担当者も栃木県出身、その上缶ビールの缶も県内生産の缶だった。「ここまでご当地に徹底して作られたビールは他にないのでは」と胸を張る。今年は「栃木に乾杯」の名で6月に再登場する予定だ。基本スペックは変わらないが「ビールは農産物ですから、微妙な味の変化も楽しめるでしょう」とアピールする。

 こうした地域へ込める思いは、商品だけに留まらない。県内プロスポーツへの協賛や「宇都宮餃子祭り」などにも参画し「いつもそばにキリンビールがあることで喜んでいただきたいのです」とアピールする。3月には日光東照宮の陽明門平成の大修理竣工記念のデザイン缶ビールと瓶ビールも発売する予定で、ひたすらに栃木思いを貫く。「私も『栃木づくり』の開発を通して、ますます栃木が、そして栃木の皆様が大好きになりました」と話す。今年もまた栃木を一番に思い、知恵を絞る年が始まる。