地域密着、国際化を推進

 地域医療を担う知の拠点であり、高度な人材育成機関でもある大学に対する期待の高まりに応えるため、「地域密着」と「国際化」のさらなるステージアップを掲げる。「臨床・教育・研究の水準を一層向上させるように努めるとともに地域社会に貢献し、さらに充実した一年となることを目指して着実な歩みを進めていきます」

 地域に密着する医科大学として、さまざまな医療ニーズに対応している。昨年までに、獨協医科大学病院に総合診療科、乳腺センター、埼玉県越谷市の獨協医科大学越谷病院に総合診療科、リプロダクションセンター、遺伝カウンセリングセンターを開設。「今後も多様化する医療ニーズに応えながら、地域医療に貢献していきたい」と力強く語る。

 一方、教育理念である「人間性にあふれた良き臨床医、看護師、助産師、保健師」「情熱にあふれた研究者」の育成に向け、さまざまな取り組みを行っている。大きな柱の一つの国際化については、「国際交流支援室」を中心に、国際交流の基盤整備を推進。昨年は新たに3大学と連携協定を締結し、これにより欧米5大学、アジア4大学との協定締結が完了した。

 「日本の医学教育を、世界医学教育連盟(WFME)の国際基準に照らして評価する動きが始まっています」。その流れの中で、医学生は「全国共用試験」に合格し、全国医学部長病院長会議(AJMC)によりスチューデント・ドクターと認定されてから臨床実習を行うという制度も導入された。「獨協医科大学では従来から、WFMEの基準を視野に入れた教育プログラムの構築に努めてきました。今後、さらにカリキュラムを改善して評価を受けるべく、具体的な準備を進めています。また、私自身、AJMCの共用試験検討委員長として、日本全体の医学教育の発展にも尽力してまいります」。地域密着を強めつつ、世界の流れもしっかりと見据えている。