探求する美味 百年熟成

 1918(大正7)年4月創業の滝沢ハムは、食肉加工品の製造販売を手掛ける老舗。来年創業100周年を迎える。1世紀にわたり培われてきた味と香りは世界で称賛され、美味追求を続ける。滝沢ハム百年の歴史には多くの人々の思いが込められている。

 「この業界での商いは非常にタイトになってきました。取り巻く環境は安全や安心、コンプライアンス(法令順守)、ガバナンス(企業統治)など企業の姿勢や考え方が厳しく問われています。社員一人一人の意識レベルを上げていかねばなりません。社員が前後の工程に対して何ができるかを考え、強いチームワークで新たにチャレンジする企業風土や『勝ち癖』を付けていきたい」

 熾烈(しれつ)な業界の生存競争を勝ち抜いてきたのは「ひと味違う商品づくり」があったからだといわれる。「他社メーカーと値段の同じ商品なら『肉の味が感じられる食感』『柔らかさの中にもかみ応え』といったこだわりを込めてきました」

 5年前から年初に地元や都内で自社製品の展示会を開催。今年は例年より約2週間ほど早い1月18、19日に東京都内で開催する。同業他社に先駆けた。食肉加工品では約70品、生肉関係の商品では約30品を出品する予定だ。「商品開発に前向きな企業姿勢」や「商品の強み」といったイメージが浸透。「お客様に認識され少しずつ商売のプラスになってきています」と手応えを実感する。「昨年は関西、西日本エリアでの取り引きも増えましたが、さらに販売エリアを充実させていきたいと思っています。加工品の生ハム、ハンバーグ、ローストビーフ、肉惣菜を柱としながらも、主幹商品のハム・ソーセージは新しい提案をする時期にきました」と戦略を考える。

 今年の一手はコンビーフ。「コンビーフを知らない若い世代が増えていますが、都内の一部美食家の間でブームの兆しがあります。ぜひ広めていきたいですね」