「考える力」育む授業を

 変化の渦中にありながらも、変わらない信念を持って新しい年を迎えた。「栃木県の子どもたちに、日本の将来を担うような人物になってもらえれば。そのために、一人一人が持っている可能性を引き出すことが、私たちの役目だと思っています」

 文部科学省が進める高大接続改革。その鍵を握るのが2020年度に導入が予定されている、現行の大学入試センター試験に変わる「大学入学希望者学力評価テスト」だ。知識偏重の入試から思考力や主体的に学習に取り組む姿勢を評価する入試への転換を図る。加えて高校生の学力到達度を計る「高校基礎学力テスト」も19年度から導入される予定だ。

 教育システムの歴史的な変換期を迎えているが、「能開センターでは以前から『考える力』を大切にしてきました。今後もよりいっそう社会のニーズに応えられるように力を入れていきます」と話す。その施策の一つがSTEM教育だ。ハンズオンの体験とプログラミングを通して、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)を総合的に学ぶ教育で“21世紀型英才教育”ともいわれている。昨年は小学4、5年生を対象に宇都宮校で開講された。年に3回実施している「能開の学力テスト」も「考える力」を重視した記述式テストで、20年の大学入試改革を見据えている。

 変革の波の中でも、目の前の入試に挑もうとしている生徒、保護者への寄り添いは忘れない。拠点型教室の「能開センター」と個別指導の「Axis(アクシス)」「オンライン家庭教師」などさまざまなサービスを用意し、多様化するニーズに応えている。「場所や時間に制約があっても、『頑張りたい』という気持ちを持っている子どもたちに、より良い学習環境を提供することで、その気持ちに応えることが使命だと思っています。どんな変化の波が訪れても、その気持ちは変わりません」。信念とともに、激動の時代へとこぎ出していく。