変化の年に新体制構築

 医療用機器の開発、製造、販売、技術サービスの業務を世界で手掛ける国際的な企業グループが大田原市に本社を構える。時代の最先端技術を駆使したX線装置・CT・MRI・超音波診断装置・核医学診断装置・検体検査装置や医療情報システムなどを生産、世界135カ国以上に提供している。

 「世界の競合各社は、大都市から100マイルも離れた場所に研究開発やサービスなどの各部門を一カ所に集めた本社を置いています。わが社も大田原市を選び、『われわれはここを拠点としてグローバルに展開する』という先輩たちの思いを受けて出発しました」

 現在、新たなグループ体制への移行が進められている。「昨年、東芝グループを離れ、新しい体制下で事業を続けることになりました。体制は変わっても、これまでと変わらぬ医療の効率化を実現するソリューションを提供して、医療価値の創造を継続していきます」

 経営スローガンは、「尊い命のために医療に貢献する」の思いを込めた「Made for Life」。新年に向けては、「新製品の開発、体制の刷新などさまざまな手を打っており、今まで以上の成果を生み出せるものと非常に期待しています」と強調する。

 「当社の製品は病院などで患者さんの検査・診断に使われる医療機器なので、世界中のお客様が安心して製品を使えるようにしていきたい」と、現在、高度化する医療機器の性能を最大限活用するためのトレーニングセンターを日本、米国、欧州、ロシア、中国そしてアジアの各地に開設している。さらに、日本の高度な医療技術を海外に展開するために、地元の国際医療福祉大学と共同でベトナムに健診センターをつくる活動が作業段階に入るという。「医療に役立つ技術を開発するという世の中のためになる仕事を志し、今、それが形になっています。非常に幸せですね」と感慨深そうに語る。