グローバルな人材育成

 世界には民族や国家、宗教、風俗によって多種多様な食文化が存在している。人類が生み出した英知ともいえる食文化を「守り育てていくことが最大の使命だと思っています。『存在理由のある企業たらん』の創業の精神を忘れることなく、さらにグローバルな成長を目指す一年とします」と食品成型技術のパイオニアとしての意欲を語る。

 「おまんじゅう」の自動生産からスタートした「包あん機」は現在、和菓子や洋菓子、調理食品など多用途に対応できるまでに進化し、国内で9割以上のシェアを誇る。「創業者は、和菓子屋がおまんじゅうのあんを包む単純作業に追われている様子を見て『これでは創造的な仕事をする時間がなくなってしまう』と考え、包あん機を発明しました。現在も人口減少から労働力不足が大きな問題となっています。単純作業は少しでも機械化し、創造的な仕事のための時間を生み出すお手伝いをするのが、弊社の使命です」と力がこもる。

 昨年は円高の影響で欧米を中心に売り上げが減少したが、国内と円建て決済のアジアが堅調で9月の中間連結決算で純利益10・5%増の好業績へとつながった。「為替の状況は今後も予想がつかないので、影響を受けない国内とアジアは今後も大いに力をいれていきます。同時に欧米への働きかけも、もちろん忘れません」

 同社の製品は現在、世界120以上の国と地域に輸出され、各国で活用されている。グローバル化をさらに推し進める上で、昨年から入社1、2年目の社員を対象に1カ月半~3カ月程度海外に派遣する研修をスタートさせた。以前より海外出張の業務を通じ語学を学ばせる研修は行ってきたが「より若い時期から海外を意識させたいと考えました。現地のお客様と細かなコミュニケーションが取れれば、より多くのご要望をお聞きし、新たなご提案をすることも可能になります」。レオンの機械を待つ新たな世界とお客様を見据え、次代を担う人材育成に力を入れる。