「お客様本位」のサービス

 昨年6月に頭取に就任して初めての新年を迎える。栃木銀行の創業(1942年)以来の経営理念「豊かな地域社会づくりに貢献する」の継承を強く打ち出した上で、「創業75周年を迎える本年も、引き続き、主たる営業基盤である栃木県経済や産業・企業の発展に貢献し、信頼される銀行を目指していきます」と高らかに宣言する。

 世界的な経済成長率の鈍化、デフレ圧力の強まり、マイナス金利導入など緩和的な金融政策の継続…。さまざまな要因により、地域金融機関を取り巻く環境は目まぐるしく変化している。「こうした課題と真正面から向き合い、地域金融機関の役割である金融仲介機能をより一層強化していくことが重要です。企業の生産性向上とお客様の資産形成を実現することで、地域経済の発展に貢献したいと考えています」

 この考え方を踏まえ、2015年から創業支援や資金調達、ビジネスマッチングによる事業成長支援など事業のライフステージに応じた支援メニューを体系化した「とちぎん地域産業創生プログラム」を継続展開している。

 昨年は、女性起業家を後押しするため、初めて女性限定の「とちぎんビジネスプランコンテスト」を開催。「多数の応募があり、女性の起業家精神の旺盛な高まりを感じました。同プログラムのサポートを通じてアイデアを形にする事業創造に積極的に取り組んでいきたい」と意気込む。

 また、宇都宮証券の連結子会社化に向けた基本合意を行った。この結果、とちぎんグループは、銀行・証券・リース・カード・キャピタルといった総合的な金融サービスを提供できる体制が整った。

 「お客様の多様なニーズに応えるため、営業態勢の強化や商品・サービスの拡充を図るものです。とちぎんグループの高い専門性を発揮することで、これまで以上に付加価値の高い『お客様本位の金融サービス』を提供していきます」