「わくわく百貨店」始まる

 社長就任のあいさつ回りの際、「励ましや期待の言葉を頂き、地域における存在意義、社会的役割をあらためて認識するとともに、地域のお客様にどれだけ寄り添っていけるかをしっかり考えていかなければいけないと強く感じました」。

 就任に際し、「百貨店に磨きを掛ける」「地域密着」「コミュニケーション」という三つのスローガンを打ち出した。ネット販売、通信販売が盛んになる中、「百貨店という業態に磨きを掛け、商品だけでなくサービス、設備、環境、PRなど全てにおける百貨店らしさを追求していきたい」という思いからだ。

 またコミュニケーション強化の一環として、SNSを使ったPRにも取り組む。百貨店のLINEをスタートさせ、登録してくれた人にお知らせやクーポンを送る。さらに催事の様子を撮影した動画をYou Tubeにアップし、リアル店舗の楽しさが伝わるようにした。「ゆくゆくは、双方向のコミュニケーションが取れるようにしたいですね」と期待を込める。

 昨年9月には「新しい楽しい『わくわく百貨店』はじめます」をテーマに、大型リモデルを実施。新設したキッズスクエアは、予想を超えるほどの客でにぎわい、ベビーカーでの来店も増加傾向にある。これまでの百貨店は50代以上が中心顧客だったが、今後はキッズの親世代でもある30~40代の顧客増加を目標に、「世代に合わせた商品をより充実させていきたい」と展望する。「そのためにも、とにかく街に元気がないと百貨店業は栄えません。商店街と連携して、にぎわいを取り戻していきたいです」と意欲的だ。

 グループ企業の東武鉄道は、日光・鬼怒川エリアの観光活力創出に向け、SLの復活運転プロジェクトを始動させた。「我々も東武鉄道グループの一員として、東武ブランドをより一層強化するとともに、地域に新たな活力を生み出していきたいと思います」