地域に根ざし共に歩む

 業界を取り巻く環境は目まぐるしく変化しているが、だからこそ原点を見失ってはいけない―。3年前、栃木トヨタ自動車と福島トヨタ自動車の持ち株会社として設立されたNEZASホールディングス。社名の「NEZAS(ネザス)」は、文字通り地域に根ざすことを意図している。

 「事業を通じて地域に貢献することや、提供する商品やサービスを通じて人々の暮らしを豊かにすることを目的として、どの企業も創業してきた歴史があると思います。時代が移りゆき、事業規模が拡大する中であっても、こうした創業の志や、本来の事業目的を忘れてはいけないと思うのです」とグループの責任者としての想いを語る。

 グループ創業の地である那須烏山市に本拠を構える燃料事業や運送事業、自動車教習所も名実共にグループ会社として再編され、グループが有する事業資産の幅が大きく広がった。こうした利点を活かすべく、昨年4月には同市と包括連携協定を締結し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された、同市の伝統行事「烏山の山あげ行事」のプロモーションや、交通安全運動への支援を積極的に展開し、同市への貢献を一層強めてきた。

 また、栃木県とも昨年9月に同協定を締結し、地域に根ざす企業としての新たな第一歩を踏みだした。その一つが水素エネルギー社会実現に向け県が設置した「とちぎFCV普及促進研究会」への参加であり、「水素燃料電池車の販売と、水素ステーションを設置する際の燃料インフラの両方を事業として有している強みを活かしたい」と考えている。

 地域に根ざすことを企業理念とし、各々の事業活動はもちろんのこと、行政と連携した地域活動を一層強化することで「これからもグループとして、地域への貢献を果たしていきたいです」。地域により多くの笑顔があふれるように、地域とより深くつながる一年が始まる。