経営の革新支え半世紀

 TKCは今期で第51期目。100年企業への一歩を踏み出した。

 「TKCは定款に定める事業目的の実現を専一に考え続けてきた会社。会計事務所と市町村への支援活動を通じ中小企業の発展や住民福祉の増進に貢献してきました」

 同社は栃木で生まれ、栃木を拠点に全国で活動している。「地元で評価を得られない企業が、他所で評価を得られる訳がありません。TKCのTは栃木のT。地元へのできる限りの貢献を果たしていきたい」

 昨年12月、飯塚真玄(いいづかまさはる)会長が取締役を退任して名誉会長に就任した。「経営の舵取りを私以下、現役の役員が取っていくことになる。気を引きしめなくてはいけない。創業の理念を正しく受け継ぎ、事業目的をどう実現していくかを、真剣に考えていきます」

 TKCの歴史は、「イノベーションの繰り返し」だった。同社はイノベーションを“顧客価値が高く、まだ競争相手がいない製品又はサービスを創出する”と定義している。「そのきっかけは会社の外にしかありません。積極的に情報収集に努めていきます」

 昨年は、こうしたきっかけを掴(つか)み、企業向けと金融機関向けのフィンテックサービスを提供。企業や金融機関から高い評価を得ている。一方で地方公共団体へは総務省から新たな会計基準が示されている。

 「その準備に4年前から取り組んできました。市場をリードできる非常によいサービスができ、高い評価を頂いている。やはり、他社に先んじて行うことが重要です」

 こうした同社のサービスを支える基盤がデータセンター(TISC)だ。他社とは違い、TKC社員が運用する自社保有のデータセンターが強みとなっていると言う。

 「システムのクラウド化は時代の趨勢(すうせい)。そこで重要となるのがセキュリティー。当社の強みを強化するため、先手必勝で設備投資を行い、最新技術を導入していきます」