顧客の「うれしさ」創出

 消費税増税前の駆け込み需要で、昨年は前年比140%の販売増を達成。しかし、今後2年間は業界に冷たい風が吹く、冬の時代が訪れると推測される。「住宅会社の資質が試される時期です。そういう時こそ人と人とのつながりが大切。当社で家を建てた全てのお客様に、心から満足していただけるよう尽力します」

 売り上げや棟数でナンバーワンになるのではなく、困った時、分からないことがあった時に最初に頭に浮かぶ「ファーストワン企業」であること。これが丸和住宅の目指すスタイルだ。さらに「何でも相談できて、何でも応えられる存在であることが理想」と続ける。3年目を迎えるリフォーム事業や、昨年開設したカスタマーセンターは、ファーストワンの考え方を具現化した事業といえる。専門のスタッフを配置し、困りごとや相談に迅速かつ的確な対応を心掛けたことで顧客満足度が向上。おのずと売り上げもアップした。

 「今後もワンストップ化を推進し、暮らしのコンビニエンスとしてお客様に選ばれる企業になることが目標です」と期待を込める。

 創業40年という節目を迎え、トピックスもめじろ押しだ。4月には和風、古民家調、屋上庭園、趣味の家など多彩なコンセプトを持つ10種類のモデルハウスがオープン。また本社のある栃木市箱森町を中心として、放射線状に200区画におよぶ新分譲地の販売も開始する。

 「私が社長に就任して10年。これまでの10年はデザイン性、性能などお客様から見える部分を強化してきましたが、これからは内部改革、特に社員教育に力を入れていきます」と新たな決意を示す。

 「仕事が楽しい」から、さらにワンランク進んだ「うれしさ」を社員に味わってほしいという。「お客様の喜ぶ顔が見られてうれしい、そう感じるには、お客様に心から喜んでもらうことが大前提。全てはそこにつながっています」。ゆるぎない信念をかみしめるように語った。