4年ぶりに購入額日本一の称号を取り戻した宇都宮市では、関係者らが「地元の誇り」としてギョーザが脚光を浴びることを歓迎。今春の大型観光企画「デスティネーションキャンペーン(DC)」での相乗効果が想定されるだけに、「町おこしにつなげたい」「専門店の豊富さにも目が向く」など、さらなる知名度向上と観光誘客に期待の声が上がっている。

 2011年、16年ぶりに首位から陥落して以降、ギョーザを生かしたPRに取り組んできた市と宇都宮餃子(ぎょーざ)会。同会の鈴木章弘(すずきあきひろ)事務局長は、今回の結果を「市民のギョーザ愛を改めて感じる機会となったし、ギョーザを通して地元への誇りをより口にできるようになったのでは」と分析する。

 市内でも、今後に期待する声は多い。スーパーオータニでは今後の需要の高まりを予想し、早速ギョーザ購入額の対象としてカウントされる食品や総菜コーナーのギョーザを増やす予定。担当者は「市民の注目がより高まれば」と話している。

 日本一のニュースを聞いた同市東塙田2丁目、看護師菊地弘竜(きくちひろたつ)さん(40)は「久々の1位はうれしいが、(購入額に反映されない)魅力の一つでもある専門店の豊富さにも目が向いてほしい」と、宇都宮ブランドのさらなる向上に期待していた。

 浜松市によると、3年連続日本一だったことなどから、観光客が大幅に増加したという。このため、浜松餃子学会の斎藤公誉(さいとうきみたか)会長は「4年連続を逃したのは残念」としながらも「これを機に、宇都宮と浜松を中心に日本の餃子文化がますます盛り上がると思う」とライバルの勝利をたたえた。

 宇都宮では、初夏に「ギョーザの街・宇都宮」を舞台としたラブコメディー映画「キスできる餃子」が全国上映される。鈴木事務局長は「宇都宮だけでなく県内への観光誘致を先導するとともに、他県とも連携し、ギョーザによる町おこしを広げていきたい」と意気込んでいる。