果実が大きくて外観品質に優れ、糖度と酸味のバランスが良いイチゴ「スカイベリー」。このスカイベリーを活用して作ったドライフルーツ「ドライスカイベリークリスプ」が、世界の優れた味覚や香りの飲食料品を表彰する国際味覚審査機構(本部・ベルギー)の2016年「優秀味覚賞」審査で二つ星を獲得しました。佐野市で収穫されたスカイベリーに時間をかけ、水分だけを抜いた無添加・自然食です。JA佐野の担当者は「スカイベリーの新鮮な味と香りをそのままドライフルーツにしました」と話しています。

国際的に評価

 2015年4月ごろから、スカイベリーの有効活用と海外展開を視野に、JA佐野スカイベリー栽培研究会がドライフルーツに注目し、商品化に向け開発を始めました。ドライフルーツのぱりぱりとした食感や、スカイベリーの持っている甘さを生かすため、研究会のメンバーが試行錯誤を重ね、16年2月に完成させました。

 国際味覚審査機構の「優秀味覚賞」審査での二つ星は、ドライスカイベリーの大きさや、酸味の少ないスカイベリー本来の甘さを凝縮した味が高く評価された結果です。1袋15グラムで価格は500円(税込み)。佐野市植下町の佐野観光農園「アグリタウン」内の農産物直売所やJA佐野楽天市場店(インターネット)などで1月下旬ごろから販売予定。

お酒のつまみに

 新鮮なスカイベリーをスライスして何も加えることなく乾燥させているので、イチゴ本来の甘みと香りが堪能できます。自然食で、健康志向の人にお薦めです。ワインなどお酒のおつまみとして相性も良いです。また、ヨーグルトなどのデザートのトッピングや紅茶に浮かべて味わうのもいいかもしれません。


雑学辞典

 ●ドライフルーツとは 20世紀に入って食品加工技術が発達した。天日で干したり、砂糖を使って脱水させたり、油で揚げるなどして作る。乾燥しているので果実の甘みなどの風味や栄養が凝縮されている。干し柿などのように生では食べにくい果物もおいしく食べられるようにすることができる。

 ●ドライフルーツになる果物 イチゴ、イチジク、ブドウ、プラム、柿、アンズなどが人気。ナッツとの相性もいい。


次世代を担う

鈴木 洋佑さん (28) /JAなすの

高品質のイチゴ提供したい

 大学を卒業してすぐに実家のイチゴ農家を継ぎました。今は父(規(ただし)さん)と母(紀子(のりこ)さん)とともにイチゴ生産に取り組んでいます。現在、6年目になります。

 学生時代は園芸学部でラッカセイをテーマに卒業論文を書きました。イチゴについて研究しなかったのは、先入観を持たず、就農したかったからです。就農してからは父や地域の人に学ぼうという考えがありました。

 生産しているイチゴはとちおとめです。最近では会員制交流サイト(SNS)で県内や県外のイチゴ生産者と情報交換をして勉強させてもらっています。

 生産する上で特に心掛けているのは、一年間通して安定して生産していくということです。山や谷をつくらず、平均して生産をしていきたいですね。そのためには日々の管理に注意を払うようにしています。

 ビニールハウスの立地条件も把握しなければなりません。湿度や温度の管理もハウスの向きが南北か東西かで変わってきます。

 消費者の手に届くまで品質が落ちないイチゴを作っていきたいです。酸味と甘みのバランスがいいイチゴを作りたいです。