「血液をサラサラにする」といわれ、代謝促進や血栓予防にも効果があるといわれるタマネギ。カレーライスや焼き肉、サラダなど日本人の食卓に欠かせない万能野菜として定着しています。最近では生のまま食べる「オニオンスライス」も健康志向の人たちに人気になっています。

栽培しやすさ魅力

 県内2位のタマネギ生産量を誇る下野市で、25年ほど前からタマネギを生産している宇賀持昇さん(64)はJAうつのみや玉葱(たまねぎ)専門部副専門部長兼同専門部南河内支部長を務めています。約90アールの畑で年間約40トンのタマネギを生産しています。定植機や収穫機などの大型機械を導入し、これまで規模を拡大してきました。「タマネギはカボチャ、ホウレンソウなどほかの露地野菜と比較しても栽培しやすく、利益率も高いほうではないでしょうか」と話しています。

 9月中旬に種をまき、11月に定植機で定植。病気予防のため薬剤散布などを行い、5月末ごろ収穫します。宇賀持さんは「ここ数年、タマネギの価格が上がっています。病気などで全体の生産量が減ったためです。ですから病害虫の予防には特に気を使いますね」と言います。

スライスが一番

 宇賀持さん方ではタマネギ以外に米、麦、ナス、ホウレンソウを生産しています。米は約30ヘクタールの広大な土地で生産しています。田植えの時季とタマネギの収穫、出荷時季が重なるため、毎年5月から6月にかけてが年間を通じて最も忙しくなるそうです。長男信一さん(36)、妻百合子さん(61)と手分けして繁忙期を乗り切っています。

タマネギ生産者の宇賀持さんに一番おいしいというタマネギの食べ方を伺いました。

 「オニオンスープもいいですが、オニオンスライスが一番ですね。収穫したてのタマネギは辛いので、1カ月弱置いてから食べるといいですよ。タマネギは保存が効く万能野菜です。皆さんにおいしく食べていただきたいですね」と話しています。

◇◆◇ 雑学辞典 ◇◆◇

●タマネギの歴史

 中央アジアから地中海沿岸が原産地。栽培は古代エジプトやメソポタミア文明で始まったといわれている。江戸時代に伝わったとされ、明治以降、北海道で米国から導入された品種の栽培に成功し、定着したという。

●県内のタマネギ

 栃木県では昭和30年ごろから本格化。宇都宮市、下野市、真岡市など鬼怒川沿岸の沖積土地帯を中心に産地が形成されている。本県生産量は全国6位。

次代を担う/JAかみつが 
柴山 淳(しばやま・あつし)さん(37)/イチゴ収穫量アップを

 肥料や水のやり方などイチゴ生産の上手な人にお話を聞いて勉強し、生産量を上げていきたいです。40年前、祖父の代に始まったイチゴ生産を父(正さん)と共に続けています。JAかみつが青年部の役員として親睦イベントの企画なども担当するなど多忙な日々です。

 高校卒業後、就農しました。就農当初は父の指導通りやっていました。それから10年ぐらいたって自分で考えてやらなくてはならないと思い始めました。今では後継者としての責任を感じながら生産しています。

 毎朝、午前4時に起床し、午前5時にはビニールハウスに向かいます。約34アールに連棟ハウス1棟(10アール)、単棟ハウス10棟(24アール)があります。ハウスに行くと、早速イチゴ摘み作業が始まります。摘み取りが終わるとパック詰め作業を夕方まで行います。早朝の方が実が硬く摘みやすいのです。また傷もつきにくいですね。

 生産しているイチゴの品種は「とちおとめ」です。甘みと酸味のバランスが程よいのがとちおとめです。そのバランスの程よさをどう出していくかは、肥料と水の加減が重要になってきます。多過ぎても少な過ぎてもいけません。少しずつ生産量を上げ、おいしさを追求していきたいです。