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とちぎ防災マスター育成講座 [第5回]応急処置+AED実技と講座振り返り・まとめ

[第5回]応急処置+AED実技と講座振り返り・まとめ

第1部
「応急処置とAEDの実技」
 講師 宇都宮中央消防署
第2部
「防災マニュアルについて」
第3部
「とちぎ防災マスター育成講座振り返り」

高い防災意識を持った防災マスターの活躍に期待

 11月19日、今年8月から5回にわたって開催された「とちぎ防災マスター育成講座」の最終会が、下野新聞社大会議室(宇都宮市)で行われました。県内各地から「防災・減災の知識を身に付けたい」と参加した受講者約40名は、これまで行われたワークショップや実践講義ですっかりうち解け、開講前の会場は和やかな雰囲気。そこに第1部の講義「応急処置とAEDの実技」を担当する宇都宮中央消防署の署員が入場した途端、受講者たちの表情が引き締まりました。

 最初に行われたのは、救急車が来るまでに必要な応急手当についての講義です。講師は「心臓が止まった場合、約3~4分で脳細胞は死滅し始めます。救急車が到着するまでに居合わせた人が何らかの手だてをしないと、たとえ命を取り留めたとしても後遺症が残ってしまいます。何もしないのが最も悪いこと。行動を起こさなければなりません」と、厳しい言葉で応急手当の必要性を強調。「覚えてほしいポイントは2つ、胸の中央を強く早く圧迫することと、AEDはまず電源を入れるということです」と、倒れている人を発見した時の対処法から、心臓マッサージと人工呼吸による心肺蘇生、AED使用の手順といった救命処置の一連の流れの実践訓練を行いました。応急処置の実践は初めてという受講者は「いざというときに慌ててしまわないよう、しっかりと手当方法を身に付けたい」と、積極的に心臓マッサージに挑戦。また、「どこにAEDが設置されているかを常日頃から確認しておきたい」と話す受講者もいました。

 続いて行われた第2部では、県民向けの防災マニュアルの内容と配布方法をテーマとしたグループデスカッションが行われました。これまでの講義で自助の大切さを実感している受講生たちは、ポイントを押さえた分かりやすい内容のマニュアルを広く配布することを提案。「地域のマップを入れたマニュアルが必要」との声も上がりました。

 そして最後に行われたのは、これまでのまとめと感想の発表です。多くの受講者が「災害図上訓練ワークショップや、避難所運営ゲーム、避難所設営体験などの実践により、災害時の対処法を学ぶことができた」と発言。「ここで学んだことを出発点に、さらに防災についての知識を身に付けたい」「学んだことを忘れないためにフォローアップ講座を開催してほしい」などの前向きな意見からも、5回の講座を受講して修了証を手にした「とちぎ防災マスター」の意識の高さが伺えました。

 防災・減災のためには、県民一人ひとりが意識を高め、平時から備えておくことが大切です。一人の「とちぎ防災マスター」から家族や友人、そして地域全体へと、防災・減災の知識や関心が広まることが期待されます。


受講者インタビュー

さくら市在住 加藤 朋子さん

 東日本大震災以降、全国でさまざまな災害が相次いでいます。災害が少ないと言われる栃木県でも昨年は洪水災害が発生するなど、今後何が起こるか分かりません。地域の防災・減災を真剣に考え、講座で学んだ知識を地域に広げていこうと思います。

下都賀郡壬生町在住 上杉 照夫さん

 講座には友人に誘われて参加しました。地域の自治会の防災訓練には参加したことがありましたが、この講座では新たな知識や経験を楽しみながら得ることができたと感じています。災害が起きた場合にどんなことをすれば良いのか、大まかな流れが分かりました。

下都賀郡壬生町在住 細井 敬一さん

 私が住んでいる壬生町では、昭和43年に竜巻の被害が発生しました。防災・減災は決して人ごとではありません。この講座が防災・減災について真剣に考える良い機会となりました。学んだことを元にさらに知識を深め、地域で何ができるかを考えていきます。

下都賀郡壬生町在住 佐藤 澄江さん

 昨年の台風18号による豪雨災害で知人が避難生活を余儀なくされるなど、災害はとても身近なところで起こっています。一人ひとりが防災意識を高めることが大切だと思い、受講を決めました。防災士へのステップアップを目指して、もっと学びたいと思います。